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2018/05/23
タイトルの通り、ヨーロッパの更紗の紹介です。
ヨーロッパには国や地域によってさまざまな文化があるように、更紗にもさまざまな特徴が見られます。
たんにヨーロッパ更紗といって、ひとまとめにしておけない更紗を紹介していきます。
まずヨーロッパ更紗とは、ヨーロッパチンツのこと。またはヨーロピアン・チンツとも。
17世紀後半にヨーロッパ各地で起こったインド更紗の大ブームをきっかけに、各国が独自に開発した更紗をさす言葉です。
更紗の歴史についてはこちら、欧州の織物業に大激震 18世紀の「更紗革命」をお読みいただければと思います。
「ヨーロッパ更紗」の代表的なものとしては、イギリスのヴィクトリアン・チンツ、フランスのジュイ更紗などがあげられます。
ヨーロッパ更紗には、華麗な花鳥柄のヴィクトリアン・チンツに代表される「イギリス更紗」をはじめ、
田園風景が有名なジュイ更紗に代表される「フランス更紗」、
花鳥模様の「ロシア更紗」、
アジア各国の更紗の特徴を取り入れて中間色の小花模様が多い「オランダ更紗」、
化学染料を発明し、高度な染色技術を用いた華やかで可憐な「ドイツ更紗」などがあります。
イギリスの自然を題材にした草花に異国情緒を盛り込み気品に富んだ文様や鳥や植物、西洋風の田舎風景やビクトリアン・フラワーといわれる重厚な花柄模様などが多く、全体的に自然モチーフとしては花柄が多いのが特徴的ですね。
各国の更紗はいずれも、インド更紗の模倣から始まり、技術の開発で緻密なプリントが可能になっていきました。
そのおかげで異国情緒やヨーロッパ風の装飾模様を特徴にした独自の更紗が築き上がりました。
各国にて独自に進化した更紗はインド更紗よりも繊細で、そのもののありのまま、そのままな表現がされ、色使いも多彩。
ヨーロッパで開発された技術は、今日のプリント技術の基礎となっています。
ヨーロッパ更紗とは、
・ヨーロッパチンツのことで、各国が独自に開発した更紗をさす言葉。
・代表的なものに、「イギリス更紗」や「フランス更紗」がある。
・緻密なプリントで多彩な色使いで表現された花柄のものが多い。
たんにヨーロッパ更紗と、ひとまとめにしておけないものばかり。ヨーロッパ更紗のご紹介でした。