FIELDTAIL公式通販
2018/05/17
更紗って地域によって呼び方が変わるから、わかりにくいですよね。
さらに呼び名がいくつもあると、わかりにくい。
「アフリカンバティック」と「パーニュ」って同じものなのか?
しかも、正式名称はさらに違うらしい。
いろいろな呼び名をもつ更紗、「アフリカンバティック」の説明をしていきます。
その前に、「更紗 (さらさ)?」な方についてはこちらを参照ください。
西アフリカなどの民族衣装に見られるろうけつ染めです。
フランス語圏のアフリカ北西部では「パーニュ」または「パーニャ」とも呼ばれます。
「アフリカンバティック」と「パーニュ(パーニャ)」は呼び名の違う、同じもの。
ですが、これらは正式に、「ワックス・プリント」と呼ばれます。
今も昔も「ワックス・プリント」で世界的に流通しています。
つまり、アフリカンバティック も パーニュ も「 ワックスプリント」です。
どれも赤、黄、青などのカラフルな色彩と大胆な模様が特徴のろうけつ染めです。
現在はオランダからの輸入が多く、両面の機械による、ろうけつ染めが中心です。
インドネシアからバティックが伝わったこともあり、デザインにその影響が見られるものもあります。
黒を効かせた力強い幾何学模様や花や鳥、動物などをユニークに図案化したものが特徴です。
以下、余談になりますがアフリカ特有の他の染め柄を3つご紹介します。
キテンゲとは、東アフリカなどに見られる連続したプリント柄。
アフリカン・バティックは両面プリントに対し、キテンゲは片面プリントが多い。
切り売りされる連続柄を、好みの長さに切って洋服を作ったり、カンガと同じようにさまざまな使い方がされています。
カンガとは、東アフリカ、ケニア、タンザニアなどの女性に愛用されている民族布。
基本的に綿の平織りのカラフルなパネル柄プリントで、19世紀末から巻き衣として発展してきました。
160cm × 110cmくらいの大きさで、表面の毛羽立ちや凸凹感が小さく、ざらつき感があり滑りにくいのが特徴です。
1枚の布を胸から巻いて服として着て、もう1枚の布を頭に巻いたり肩にかけたりします。
2枚1組のセットになってるものが多く、普通、2枚の布は同じ模様のものが使われます。
冠婚葬祭の衣装から、テーブルクロス、風呂敷、背負い布など、さまざまな場面で活躍しています。
女性たちは1枚を巻きスカートのようにしたり、2枚をツーピースのように組み合わせ、自分の気持ちを伝えたいとき、それに合う「カンガ・セイイング」を選び身にまといます。
カンガの最大の特徴でもある、「カンガ・セイイング」、「ジナ」とは、柄にプリントされたスワヒリ語のメッセージです。
それは民族調柄のものから大統領や有名人の写真入りのものなどや、「私たちの愛が長く続きますように」という愛のメッセージから、「病院で出産しましょう」などのキャンペーンメッセージや人生の教訓など、デザインもメッセージも多種多様です。
女性たちは気持ちを伝えるカンガを身にまといます。
カンガとキテンゲの違いでもありますが、カンガは1枚で完結したデザインをもっています。
そもそもカンガとは、スワヒリ語でホロホロチョウのことで、当初この絵柄が描かれていたことからカンガと呼ばれるようになりました。
東アフリカでストライプなどに織られた綿布は「キコイ」と呼ばれています。
生地の両端の糸をねじってフリンジにしたもので、ストールなどのファッションアイテムとしても利用されています。
アフリカン・バティックとは、
・アフリカン・バティックとは、西アフリカなどの民族衣装。
・アフリカン・バティックは、カラフルな色彩と大胆な模様が特徴。
・アフリカン・バティックはパーニュとも呼ばれるが、正式には「ワックス・プリント」で流通している。
以上、アフリカン・バティックの説明でした。