プレタポルテ

2019/4/20

プレタポルテ(pre't-a'-poruter)とは、既製服という意味。

プレは用意できている、ア･ポルテは着るからできた造語。

一般の既製服とは区別された高級品やファッション性の高い既製服をさす言葉。

1950年代初期当時のパリの有名既製服メーカーが、ニューヨークの既製服に影響を受け、帰国後に広告キャンペーンでプレタ・ポルテのことばを初めて使用した。

もともとプレタポルテはオートクチュールの副業的な存在であったが、しだいに盛り上がりをみせ相当数のオートクチュールがプレタポルテを手掛けるようになると、従来の一点製作主義にかわるものとして重要視されはじめ、プレタポルテ専門のデザイナーも誕生するようになった。

売行きの大きいプレタポルテのコレクションになると、オートクチュールのコレクションを上回るほどのバイヤーやプレスが集まることもあるが、本来はオートクチュールとして発表された作品を、既製服的に裁断、縫製し直して一般向けに作り出した高級既製服をさす言葉である。

あくまでオートクチュールから出したもののみをプレタポルテとし、普通の既製服とは異なるものであり、オートクチュールとプレタポルテは切り離せないものである。